【東大理三が図解】大学受験の英語勉強法を徹底解説-教科書レベルから東大レベルまで-
はじめに
この記事では、中学英語の復習レベルから、東京大学の入試で英語をアドバンテージにできるレベルまで到達するための究極の英語勉強法 を、純ジャパで東大英語上位一割で合格しトリリンガルプログラムに入り、TOEIC990点&IELTS8.0という日本人トップクラスの英語力を身につけた筆者さぐさぐ自身の経験に基づいて論じます。
本記事における英語勉強法の特長
本記事の英語勉強法は、以下の3点の特長を持っています。
- 単語から長文まで、各分野の参考書にどのように取り組むべきか明確に説明する
- 英語は知識の比重が大きい科目ですが、同時に数学以上に技能が身についたかを問う科目でもあります。成績の思うように伸びない受験生は、適切な参考書に取り組んでいない場合もあれば、参考書の取り組み方が間違っている場合も多くあります(例:長文問題の答えを当てたかどうかに一喜一憂する)。本記事では、英語の学習過程を、単語・文法・英文解釈などの「知識習得型」と長文・リスニングなどの「技能習熟型」に分け、各分野についてどのように取り組むべきか、どのような参考書を用いるべきか、詳しく解説しています。
- 高レベルの参考書解説の解像度・信憑性が高い
- インターネット上でよく見られる参考書ルートは、「東大早慶レベル」のように、東大と早慶が一緒にされて解説されるなど、上位の難易度帯の参考書の解像度が低いです。本記事は、書店に並ぶあらゆる英語参考書に取り組んで、東大英語上位一割で合格し、TOEIC満点を獲得した筆者さぐさぐが書いているため、その難易度や使い方についての解像度や信憑性は高いです。
- TOEIC990点の筆者が作成しているので、大学に入ってからも役に立つ英語力が身につく
- 筆者さぐさぐは、大学受験を通して学んだ英語の基礎を土台に、大学に入ってからも英語の勉強を続け、TOEIC990点&IELTS8.0を取得しました。本英語勉強法では、難関の大学受験を最も効率よく突破するための方法論を提示していますが、それは同時に英語の力を着実に身につけ、大学に入ってからも役立つ技能を獲得する道筋でもあります。難関の入試問題は、そのように作られているのです。
対象読者
- 大学受験英語の基礎から応用まで学びたい中学生・高校生
- 大学入試の英語で高得点を目指したい受験生
- 教育関係者や保護者で、子どもや生徒の学習指導に役立てたい方
大学受験英語の学習過程
本記事では、まず大学受験における英語で必要となる技術を、大きく二種類、細かく六種類に分類し、それぞれの技術に対して、どの段階で取り組むべきか、どの参考書を用いて鍛えるべきかを概説します。
英語は知識の比重が大きい科目ですが、同時に数学以上に技能が身についたかを問う科目でもあります。したがって、数学のように難易度の差こそあれひたすら問題集をやっていれば良い科目とは違い、
- 基礎→応用
- 知識→技能
の順番に従って取り組んでいく必要があります。
大学受験英語で必要となる技術には、細かく分けると六種類があります。
- 第一段階:知識習得
- 単語・熟語
- 文法
- 英文解釈
- 第二段階:技能習得
- 長文
- 英作文
- リスニング
本記事では、
単語→文法→英文解釈→熟語→長文→大学に応じて英作文やリスニング→過去問
の順番で英語学習に取り組むことを推奨しております。
大学入試の英語を突破するために、覚えるべきことは単語と文法で、さらに英文解釈で単語・文法知識の基礎固めをする必要があります。練習するべきことは長文読解が中心で、大学によって英作文やリスニングも必要になります。とても重要なことですが、英語で他の受験生に差をつけられないためには、各分野の参考書を一冊ずつやる必要があります。また、難関大学を受験する人には、強く熟語帳を単語帳と別に一冊やることを推奨します。
基本的に知識→技能の流れに沿って、単語・熟語→作文・リスニングの順番に取り組むのが良いですが、単語帳と熟語帳が連続すると退屈する可能性があるのと、熟語の知識は英文解釈よりもむしろ長文読解で役に立つので、英文解釈の参考書が終わったらその後に熟語帳を一冊やることをおすすめします。
以上より、英語学習に取り組む際の推奨ルートは、
単語→文法→英文解釈→熟語→長文→大学に応じて英作文やリスニング→過去問
となります。
第一段階、知識習得
単語・熟語
まず単語帳・熟語帳の目的と勉強法を説明します。
上記に掲載したビラミッド型の英語の学習過程からも分かる通り、単語と文法の知識は英語学習のすべてのベースになります。英単語学習は、できれば1ヶ月から2ヶ月の短期間で1冊の単語帳を何度も繰り返して丸暗記し、受験当日まで定期的に復習したり、長文の中で繰り返し出会うことで、覚えきった状態で受験会場に辿り着くことが理想です。受験英語学習の中で最も大変な作業かもしれませんが、なんとか根性で自分の選んだ単語帳・熟語帳に載っている単語は全部自信を持って意味をいえるようにしましょう。
ターゲット1400
レベル:★☆☆☆☆
おすすめ度:★★★☆☆(中学英語の復習目的)
- 長所
- 「一語一義」主義により、入試で出題されやすい中心的な意味を大きく掲載しており、それを覚えれば文脈の中でほかの意味も推測できる。
- 掲載単語の難易度の粒が揃っており、中学レベルの単語を覚え直すことで中学英語の復習ができる。
- 短所
- 大学受験に向けて、これ一冊では単語が足りない。
- まとめ
- 中学英語の復習が必要なら、この一冊で済ませましょう。単語以外の要素は他の高校英語参考書で学べます。
ターゲット1900
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
- 長所
- 「一語一義」主義により、入試で出題されやすい中心的な意味を大きく掲載しており、それを覚えれば文脈の中でほかの意味も推測できる。
- 掲載単語の難易度の粒が揃っており、他の受験生もみんなこの単語帳を使うので、これ一冊完璧にすれば単語でビハインドになることはない。
- 短所
- 熟語は掲載されていないので、熟語帳を使って勉強する必要がある。
- まとめ
- 学校や塾指定の単語帳があるのでなければ、ターゲット1900は網羅性が高く、これを選んで間違うことはない単語帳です。
速読英熟語
レベル:★★★★☆
おすすめ度:★★★★★
- 長所
- 大学入試英語コーパスから入試必修の英熟語・構文が厳選されており、全ての見出し英熟語・構文には例文が掲載されている。
- 速読シリーズの特長として、入試長文を意識した70本の文章が書き下ろされており、その中に掲載英熟語すべてが散りばめられている。
- 短所
- 特になし。
- まとめ
- 改訂版が最近出てさらに良くなった、英熟語帳の傑作。英文解釈の参考書を一本終えた頃に取り組めば、英熟語の散りばめられた70本の簡単めの長文を読むことで、本格的な長文参考書に取り組む前の肩慣らしにもなるだろう。「浪人生はみんな英熟語帳をやっていない」と塾業界ではよく言うが、本参考書こそ勉強の進んだ高2から英語の伸び悩んでいる浪人生まで、あらゆる受験生の取り組むべき熟語帳である。
文法・構文
まず単語帳・熟語帳の目的と勉強法を説明します。
上記に掲載したビラミッド型の参考書ルートからも分かる通り、単語と文法の知識は英語学習すべてのベースになります。英文法学習は、問題が解けるようになることよりも、文法を理解して、正しい英文を書けるようになることの方が、重要でしかも時間のかかる作業になります。受験の初期では、まず問題集を一冊終わらせることが一里塚になるので、時間のある人は3ヶ月くらいで総合英語Evergreenを手元に置きつつその完全準拠文法問題集を解き、時間のない人は2ヶ月くらいでNext Stage:入試英語頻出ポイント218の征服を一周することを推奨します。その後、英文解釈や英作文をする中で、文法的にわからない部分がたびたび出てくると思いますが、その参考書の解説から新しい文法事項を覚えたり、時には総合英語EvergreenやNext Stageの該当箇所に立ち返り、高校英語の文法事項すべてが大体頭に入った状態で受験会場に向かえるようにしましょう。
総合英語Evergreen
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★★
- 長所
- 高校英語の文法事項を網羅的に解説した参考書。次に紹介する文法問題集と併用することで、高校英文法のすべてを独学することができる。
- 短所
- 確認問題は多くないので、これだけで文法の学習を終わりにすると、分かった気になって後でつまずいてしまう可能性がある。
- まとめ
- 通読する以外にも、文法問題を解いたり英文解釈でわからないことを調べる用途にも使え、持っていて損のない教材。時間の余裕のある受験生は、次に紹介する文法問題集と併用することで、英文法を深く理解し、圧倒的な基礎固めをすることができるだろう。
総合英語Evergreen 完全準拠文法問題集 文法の基礎力を身につけるトレーニング
レベル:★★★★☆
おすすめ度:★★★★☆
- 長所
- 1000問以上の文法問題を通して、総合英語Evergreenで学んだ英文法の知識を固めることができる。Next Stageとの違いとして、こちらは熟語の問題などは含まれておらず、文法に特化しているので、十分な量の演習を積むことができる。
- 短所
- 時間のない受験生には問題の量が多いかもしれない
- まとめ
- 時間の余裕のある受験生は総合英語Evergreen と併用することで、英文法を深く理解し、圧倒的な基礎固めをすることができるだろう。
総合英語Evergreen 完全準拠文法問題集のアマゾンページ
Next Stage:入試英語頻出ポイント218の征服
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
- 長所
- これ一冊で、網羅的に英文法を学ことができる。文法・語法・熟語・会話のパートがあり、時間のない受験生はターゲット1900とNext Stageで受験に必要な英語知識のほぼ全てを学ことができる。
- 短所
- 文法だけの問題集ではないので、もっと英文法を深く学びたい人には物足りないかもしれない。
- まとめ
- 英単語以外に関しては網羅性の高い知識まとめの参考書で、時間のない受験生は文法・語法・熟語・会話を総合的に学ぶことができ、多くの人におすすめできる。しかし、学校の授業レベルの英文法がしっかりわかってない人は、直接Next Stageを始めるのが難しいことも考えられる。その場合、総合英語Evergreenとその併用問題集に切り替えるか、配られた高校英語の教科書を復習しながらNext Stageを進めること。
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英文解釈
まず英文解釈の目的と勉強法を説明します。英文解釈は受験英語学習の中で最も知的に難しい部分であり、最初は全然わからないと感じることが多いかもしれませんが、復習中心に学んだことをしっかり身につけることを重視しましょう。
① 英文の意味を考えながらゆっくり読む。問題がついていたら解き、できれば全体を和訳してみる。
次の英文を読んでください。
この英文は東大の過去問で、今回紹介するポレポレと透視図の両方に掲載されている良問です。読んで理解できましたか?おそらく、この部分に違和感があったのではないでしょうか。
This sort of art, we learn in childhood, is meant to excite laughter, that to provoke our tears.
この部分も含めてしっかり理解できた方は、英文解釈をやる必要はないので、長文・リスニングに進みましょう。答えを書くと、この部分は
こういう芸術は笑わせるものだよ、ああいうのは泣かせるものだよと私たちは子どもの頃に教わる。
という意味になります。重要なことですが、指示代名詞(itやthat)を見たらそれが何を指しているか考える、形容詞や副詞のような修飾語があったら何を修飾しているか考える癖をつけることも英文解釈の練習の一部です。
② 文章の構造と意味を理解した上で、たくさん(10回〜)音読したり、付属CDの音声を聴くことで、また同じ文章を読んだときにスラスラ理解できるようにする
今紹介した問題は難問でした。受験会場でしっかり正解できた人は少なかったはずですし、今の皆さんができなくても全く問題ありません。重要なのは復習です。
今の文の構造は、今回紹介する参考書で詳しく解説されていますが、”we learn in childhood”が挿入であることと、thisとthatの対比「これは〜で、あれは〜だ」を見抜くことがポイントでした。そうして、解説を読みながら、文章全体がどういう構造で、どういう意味なのか理解します。
次に、英語の意味(≒和訳)を頭に思い浮かべながら、何度も何度も文章全体を音読したり、付属CDの音声を聴きます。私の経験上、慣れてないうちは30回くらい、慣れてる人は10回くらいの音読で、
音読しながら日本語を介さず意味が頭に入ってくる
状態になるはずです。これが「英語を理解する」ということなのです。これができるようになるために「頭の良さ」は全く関係なく、これができれば例えば1ヶ月後に同じ文章を読んでも必ず正しく和訳でき、これから新しく出会う同じ構造の文章も理解できるようになります。また、英文解釈では数行くらいの短い文章で練習しますが、早いうちに英語を英語のまま理解する経験をすると、長文を勉強したり速読を練習する段階で絶対に活きてきます。
英文読解の透視図
レベル:★★★★☆
おすすめ度:★★★★★
- 長所
- MARCH〜東大レベルの英文解釈の問題が単元別に並んでいる。上記に挙げた問題はこの本にも掲載されている難しい問題だが、しっかり文法問題集を一冊終わらせた受験生ならこの参考書から得られることは多い。
- 短所
- レベルの高い参考書なので、基礎の身についていない受験生には歯がたたない可能性がある。
- まとめ
- レベルの高い参考書だが、逆に言えば大学受験でこれ以上難しい英文解釈ができる必要はない。初見で意味の取れない文章があったとしても、上記に説明した方法で復習しつつ一冊終わらせれば、英語を得意教科にすることができる。
ポレポレ英文読解プロセス50
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
- 長所
- 英文読解の透視図と比べると、問題が簡単めで、薄い。上記に例示した問題は、この参考書の中で一番難しい問題である。
- 短所
- 難しい英文解釈のでる大学、特に京大を受ける学生は、ポレポレだけではビハインドになる可能性がある。
- まとめ
- 英文解釈で透視図とならんで有名な参考書。英文解釈のでない大学を受ける人は、この参考書で英文読解の基本を押さえ、早めに長文を始めるのも一つの考えだと思う。
第二段階、技能獲得
長文
まず長文問題の目的と勉強法を説明します。
ここまで参考書ルートをこなしてきた受験生の皆さん、お疲れさまです。単語・熟語・文法・英文解釈の知識を身につけることで、知識習得の段階はひと段落し、大学受験英語の基礎が固まりました。ここからの技能習得の段階は、より直接的に入試の点数に結びつく、楽しい過程になると思います。
長文読解の勉強法は、基本的には英文解釈の勉強と同じだけど、比較的細部への注意を緩めていいと考えてください。つまり、
- まず問題を解く
- 文構造や意味がわからなかった部分だけ、解説を読んで理解したのち、何度も(10回〜)音読して体で身につける。
- 最後に、全体を通して読み、だいたい文章の内容が理解できることを確認する。
という方法をお勧めします。
やっておきたい英語長文500
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
- 長所
- 標準レベルの500語程度の長文問題が20題掲載されている。多くの受験生の取り組む標準的な参考書で、まずこれをやっておいて外れない。
- 短所
- 特になし。
- まとめ
- 長文問題をはじめるのに最適な教材。ここまでの参考書ルートを忠実にマスターしてきた受験生にとっては簡単すぎるように感じるかもしれないが、それで大丈夫。長文問題は、唸りながら考えて解くことより、数をこなして英文を読むことそのものに慣れることが重要である。
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やっておきたい英語長文700
レベル:★★★★☆
おすすめ度:★★★☆☆
- 長所
- 方向性はやっておきたい英語長文500と同じで、やや長い(700語程度)長文の練習をさらに積むことができる。
- 短所
- 特になし。
- まとめ
- 大学受験に向けて、長文の数をこなしたい人におすすめ。
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英検分野別ターゲット英検準1級リーディング問題
レベル:★★★★★
おすすめ度:★★☆☆☆
- 長所
- 英検準1級のリーディング問題をまとめた本。英文のレベルはちょうど早慶〜東大くらいだが、選択肢が難しい。
- 短所
- 難しいので、英語を得意教科にしたい人以外には、オーバーワークかもしれない。
- まとめ
- 英検準1級のリーディング問題をまとめた本。英検準1級を受ける人はもちろん、難関大学に向けて勉強している人にも、粒の揃った難しめの読解問題集としておすすめできる。ちなみに、東大トリリンガルプログラムに入るボーダーは、英検一級には受からないが準1級には余裕で受かるくらいの英語力である。
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リスニング
まず、リスニングの勉強法を解説します。
一番重要なことを最初に言うと、大学入試のリスニング問題を解けるようになるためにするべきことは、「リスニング問題を解いた数」を増やすことではなく、「英語の音声を精聴した時間」を増やすことです。今回紹介する関正生の英語リスニング プラチナルールでも詳しく解説されていますが、英語リスニングを伸ばすためには、まず音声を聞いて問題を解き解説を読んだのち、リピーティングやシャドーイングのような精確に聴く―「精聴」―のプロセスを踏むことが必要になります。また、関正生の英語リスニング プラチナルールに取り組んで精聴の方法が身についたら、速読英熟語ややっておきたい英語長文500のような音声のついた教材を精聴することで復習し、総合的な基礎力を養うことも推奨しています。
大学入試 関正生の英語リスニング プラチナルール
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★★
- 長所
- 短い対話問題から講義形式の問題まで徐々に長くなっていく構成で、着実にリスニングの力を養うことができる。
- シャドーイングなど精聴の方法が解説されており、一か月の学習プランが提示されているなど、独学者への配慮が豊富。
- 短所
- 特になし。
- まとめ
- 大学受験英語リスニングの標準的な参考書。本参考書で英語リスニングの基礎を身につければ、いままでやった参考書の音声教材の復習や、過去問対策による調整で、大学入試を乗り切ることができるだろう。
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CD2枚付 改訂版 鉄緑会 東大英語リスニング
レベル:★★★★★
おすすめ度:★★★☆☆
- 長所
- 東大形式のリスニング問題集として一番良い。五択形式にも対応しており、その観点からは過去問よりもこれからの形式に近いかもしれない。
- 短所
- 東大を受けない人には必要のない参考書である。
- まとめ
- 東大はリスニングの比重が大きい大学である。過去問に加えて東大形式のリスニング演習をしたい受験生にはこの参考書がおすすめ。問題を解くだけでなく、付属音声を精聴して、英語リスニング自体に取り組むこと。
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英検分野別ターゲット 英検準1級リスニング問題
レベル:★★★★★
おすすめ度:★★★☆☆
- 長所
- 英検準1級形式のリスニング教材。150問のオリジナル問題を通して、東大上位合格レベルのリスニング力を身につけることができる。
- 短所
- リスニングの比重が小さい大学では、明らかにオーバーワークになる。
- まとめ
- 英検準1級を受けない受験生も多いと思うが、東大のリスニング問題は英検準1級とおおよそ近いレベルである。したがって、東大英語を得意教科にしたい受験生が演習量を積むためには、良い選択肢のひとつだと思う。
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作文
大学受験の英作文は、大きく分けて、和文英訳と自由英作文があります。英作文は最も顕著に英語の基礎力があらわれる単元で、適切な語彙を使って、正しい文法で英語を書くことで、減点されない答案を作ることが目標になります。したがって、一冊英作文の参考書を仕上げたあと、難しい作文問題に対応するためにやるべきことは、さらに難しい英作文の問題集をやることではなく、基礎の三単元―単語、文法、英文解釈―の復習とさらなるブラッシュアップになります。ここに挙げた基礎英作文問題精講は、その一冊に適切な標準的参考書です。
基礎英作文問題精講 3訂版
レベル:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★★
- 長所
- 竹岡広信先生による英作文の問題集。基礎と銘打ってはいるが、和文英訳200問に加えて自由英作文50題も掲載されており、この一冊で受験英作文の対策はバッチリ。英文音声ダウンロードも可能で、竹岡先生による学習法解説動画も視聴することができる。
- 短所
- 特になし
- まとめ
- 名著。これ一冊仕上げたら、英作文の勉強はほかの参考書に手を出すより、これを復習したり、単語や文法の知識を固めるほうが有意義である。
- 基礎英作文問題精講 3訂版のアマゾンページ
英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題
レベル:★★★★★
おすすめ度:★★☆☆☆
- 長所
- 英検準1級の形式に沿った、13題の自由英作文を練習することができる。主張→理由・例示→結論の流れのエッセイライティングを学ぶことができる。また、賛成・反対どちらの立場からも解答例が掲載されていることも、説得力のある理由付けを考えるために役立つだろう。
- 短所
- エッセイライティングを出す大学があまりない。
- まとめ
- 自由英作文の練習をさらに積みたい人におすすめできる参考書。東大に上位で合格するために必要な英語力はほぼ準一級レベルだが、英検分野別ターゲット準1級のなかではこの本が一番おすすめ。受験英語にとどまらず、一生使える英作文力を身につけることができる。
- 英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題のアマゾンページ
最後に:大学受験を通して一生モノの英語力を身につけよう
以上が、私さぐさぐの推奨する、究極の英語勉強法になります。
大学受験の英語でいい結果を残すためには、適切な教材にできる限り長い時間取り組むことが鍵になります。塾などで教材が指定されることなく、独学のようなかたちで受験英語に取り組む学生が、教材選択のような非本質的な部分に時間を取られることなく、自信を持って英語の勉強それ自体に集中できることを願って、わたしはこの記事を書きました。
繰り返しますが、大学受験の英語学習では、各単元の参考書を一冊ずつと過去問に取り組み、単語帳一冊と文法問題集一冊の知識がすべて頭に入った状態で受験会場にたどり着くことが重要になります。この方法で英語の基礎を身につけ、難関大学に合格したあなたは、将来日本を背負って国際的に働くことができるでしょう。
最後に、共同でメタスキリングを運営しているSakiの書いた、究極の数学参考書ルート – Abso-Route – についても、一読すると大学受験数学の進め方がわかり、学習効率が爆増します。ぜひご参考ください。
また、現在メタスキリングでは、人数限定で、東大理三の講師陣によるオンラインでの個人指導を提供しています。ご興味のある方は、お問い合わせをご覧ください。
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